福島原発20〜30km圏内のワンコの現状

先日のHCCメルマガより転載依頼のありました
仙台市宮城野区 ペットシッター・ベリアンさんのブログ


海外にて上記ブログを読むことが出来ない場所があるとのことで
ベリアンさんにお願いしたところ
記事全文をそのまま転載させていただけると許可をいただきました


4月1日の記事 以下転載

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福島原発 20km圏内〜30km圏内の現状 転載OKです


はじめに・・・コメントやメッセージをくださった皆さま、有難うございました。

一人ひとりにお返事をまだ返していませんが、後ほどゆっくり立ち寄らせて頂きます。



6号線沿いの風景です


津波が倒したガードレール 波の力って本当に怖いですね。


6号線を走っている途中で友達や親戚からメールが入ること入ること。


20km圏内に入ると罰金だって〜とかね。


私は今日初めて検問所をみました。お巡りさんも立っていました。

でも、みんな平気で検問所を素通りしているから、私もそのまま素通り。

お巡りさんは赤い旗を持ったまま、なんにもいわなかったわ(笑)


さて、浪江にはいる手前で南相馬市原町区長野周辺の国道12号線付近で

こちらのミックス?2匹を見つけました。

道路には車が沢山はしっているのに、そのちかくをふらふらさまよっていました。


車を止めて呼ぶと1匹が近寄ってきて、そのうちもう1匹も・・・。

フードを手に取るとすぐに食べたので、首輪を掴んで保護しました。



さらに少しすすむと、田んぼ沿いに民家がぽつぽつと見えてきました。

ここは南相馬市小高区

外飼いがおおい地域なので、車から家の庭に犬小屋がないかを
確認しながら走りました。

こちらのビーグルはリードから離してあるものの
自宅の前と思われる犬小屋のまえにじっと座って待っていました。


この子にフードを置いてすぐ車にもどったのですが、
この子ったら、泣きながら後を追いかけてくるの。

一緒に連れて行ってほしいの?

おいでといって呼ぶとすぐ近づいてきます。

いったんはリードをかけたのですが、車になかなか乗ろうとしません。

お家が分かっているので住所を控えたのですが、
車に乗らないのです。

フードを多めに残してきました(-"-)


この子も同じ小高区で
自宅のお庭で待っていました。
フード置いていくね・・・



車道から離れた民家も1軒ずつ
ゆっくり車の中からチェックしました。

(空き巣と疑われてるかもね)

ここは・・・


崩れかけたお家の中から車のほうに飛び出してきたわんこがいました。
フードをみてものすごく欲しがりました。


でも・・・おくにも顔を出す子がいたり。。。。


こっちにも・・・


あっちにも・・・・


ケンカになるので1匹に1袋置いてきました。

この子たちはフードは食べていたけど私を警戒していたので
保護まで至らず・・・お水をいれてきました。


小高よりさらに車を進めて


ここは浪江町立野字原

民家から車をみてわんこ達が走ってきました。


上の写真のうち3匹は、たまたま牛の世話に戻っていた
飼い主さんからの申し出があり保護することになりました。

住所、氏名、電話、避難先をお聞きしています。



さらに同じ立野でみかけたわんこ2匹は保護に至らず
フードを置いてきました。


さらに34号線沿いを走ってくると、車を見かけてちかよってきた
ミックス犬がいました。(写真ナシ)
この子もつれていきたかったけど、
もう車がいっぱいだったの(>_<)

フードを沢山おいてきました。



同じく34号線沿いでは、対向車線で
車が止まって困っていた様子。

足を怪我したミックス犬が車の前まで出てきて
離れなかったそうです。(写真下)
近くの民家の人に頼んで保健所に
連絡し保護をして頂くことになりました。

保険の方が来るまで、立ち木に繋ぎ、住民の方に
保健所で来るまで見ていて頂くことに。
一応・・・フードを置いてきました。


まだいたの・・・。
まだまだいたの・・・。

浪江は結構広いです。

避難地域全体はほんとうにもっと広いです。

もっと大きい車で、もっとケージを載せて、くればよかった。

そんな気分になりました。


今日、保護したわんこたちの車での様子です。


今日保護した子たちは、かかりつけの動物病院さんでスクリーニングしたら、
一番高い子で放射能が57マイクロシーベルトを超えていました。

私も以前より高かったけど、わんこ程ではありませn。

車の中もわんこも、私も、レベルの差は多少あるものの

みんな、基準値内ということです。

わんこ達は全員シャンプーして頂き動物病院さんを通じて
一定期間後に動物管理センターへ預かって頂くそうです。

(飼い主が判明している子も、判明していない子も、飼い主はいるけど不明
という理由なので処分にはなりません。)


避難所はいつ解除になるか分からないそうです。

それでもいつか一緒に住める日がきたら電話するからと
飼い主さんがおっしゃっていました。


早くまた皆で楽しく、一緒にくらせるといいね。

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保護してきたワンコたちの状況

4月4日の記事 以下転載


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お外へ行きました


先週福島で保護してかかりつけの病院に預かって頂いているわんこ達
先生や看護士さんだけではお散歩が大変という事で、ボランティアで
しばらくの間お散歩のお手伝いをすることになりました。
飼い主が不明の為 ミックスのしろべえと先生が名付けたわんちゃん。
とても従順で、おさんぽも上手でした。


同じく飼い主が不明なこの子は、トミコちゃんと先生が
名付けたそうです(トミコ・・・・?)
毛並みがとても軟らかくてきれいでした。
良くお手入れされていたことが分かります。


保護した当時助手席に乗っていた黒ラブくん。
とても力強くあるきました、元気です。


ラブラドールやビーグルにもお顔が良く似ている
ミックス犬のわんちゃん。
体が大きいのですが大人しいです。
うんちを片付けていたら、顔に砂をかけられました(笑)


唯一飼い主が分かっている柴犬のチヨちゃん。
とっても大人しくていい子です。
看護士さんのお話では良く食べるんですって。
体のわりにウンチが大きかったです(^_-)-☆


福島には長期間戻れそうにない感じですが
さびしいのはきっと飼い主さんも一緒。

さびしいけれど、心やさしい先生と看護士さんも守ってくれています。

私も出来る限り毎日顔を出してお外へ出してあげようと思います。


彼らのおかげで私もお外を沢山歩き
元気を与える立場の私が、逆に元気をもらいました。
彼らの健気さにいろんなことを感じました。

彼らが無事に皆飼い主さんのもとへ帰れるまで
ずっと ずっと 見届けようと思います。


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ベリアンさんのブログはこちらです

[http://ameblo.jp/berian0163/:title=]


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体調のすぐれないワンコも
高齢のワンコも
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みんな頑張れ!

応援することしかできないけど…
こうして、記事を転載させていただくことしかできないけど

ワンコたちも避難所に入れますように
ワンコたちの保護も許可されますように…